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新生姜ときくらげのスープ(2人分)


6月5日は芒種。

稲や麦など“穂が出る穀物の種を蒔く”という意味で、この頃は種蒔きをはじめ農家が忙しくなる時期です。ちょうど梅雨に入り、少し蒸し暑くジメジメする時期ですが、今年は梅雨入りが早かったにもかかわらず雨量が少なく、田植えが遅れているところもあるようで心配ですね。

鬱陶しいこの時期に欠かせない私の好物は、葉生姜の一つ「谷中生姜」。芽の根本が赤い谷中生姜は、初夏に出荷されて江戸期に谷中の特産品だったことから名付けられました。軽く洗い味噌をつけて食すと、香りと辛みがほどよく、ちょっとしたおつまみになります。別名「はじかみ」とも呼ばれますが、日本の古い言葉で「はじかみ」とは、辛みのある植物を指していたため、山椒もはじかみと呼ばれていたようです。現在は生姜の根茎を軟化栽培した矢生姜や、葉生姜の甘酢漬けをそう呼んでいます。

さて、今回のおいしい食材は、谷中生姜よりも手に入りやすい新生姜。この時期の新生姜は辛みが少なくスッキリした香りと味わいが特徴です。生姜と言えば、辛み成分であるジンゲロールの温め効果が注目されがちですが、新生姜の特徴である芳香成分はシネオールなどで、食欲増進・疲労回復に役立ちます。健胃・解毒・消炎作用もあるため、夏バテが心配なこれからの季節にピッタリ。今日は、近年栽培技術の進化によりお手頃価格で出回るようになった白きくらげと合わせて、スープにしてみました。

材料

  1. 新生姜 30g
  2. 白きくらげ(生) 2枚(20g程度)
  3. 卵 1個

 

  1. ☆スープ☆
  2. 出汁 カップ2
  3. 塩 1つまみ
  4. 薄口醤油 小さじ2
  5. 水溶きかたくり粉 小さじ2
    ※かたくり粉を倍量の水で溶いたもの

作り方

  1. 白きくらげは石突(いしづき)を取り除き、食べやすい大きさにちぎる
  2. 新生姜は皮を剥き、千切りにしてサッと水にさらす
  3. 鍋にスープの材料を入れて温め、きくらげ・生姜を加えて2〜3分間煮る
  4. 水溶きかたくり粉を加えて一度沸騰させ、とろみをつける
  5. 溶き卵を加えて、ふんわりと固める