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鰹(カツオ)ガーリックライス(4人分)


5月21日は小満

農作物の吉凶が命に結び付いた時代、秋に蒔いた麦などの穂が付くと「順調でよかった」と満足したことから小満という名前が付きました。

さて、この季節は「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」と詠われるように、深緑が美しく鰹が美味しい季節でもあります。近頃はあっさりとした初鰹よりも、秋に南下する脂の乗った戻鰹の方が人気のようですが、栄養価を比べると、タンパク質はほぼ同じでも脂質やカロリーが少なめでヘルシーなのが初鰹。

鰹は、ビタミンB1・B6・B12・ナイアシンなどのビタミンB群、鉄分などのミネラル類を多く含んでいます。ビタミンB群は、糖質や脂質、タンパク質をエネルギーに変えるためには欠かせない栄養素です。

また、鰹のタタキによく使われるタマネギやニンニクには硫化アリルが含まれ、ビタミンB1の吸収を促します。これらの薬味は、味や風味をアップさせるだけでなく、栄養面でも良い取り合わせなのです。

さらに鰹には、良質のタンパク質や血行を促進するEPA、脳の働きを活性化するDHAなどの不飽和脂肪酸、血圧や血中コレステロールの低下作用で知られるタウリンなどが含まれているほか、近年では、疲労を軽減する効果があるアミノ酸の一種「アンセリン」を含んでいることも話題となっています。

アンセリンは、鰹や鮪(まぐろ)、鮭、鮫など、運動能力が高い生物の筋肉に広く分布し、筋肉への乳酸蓄積を減らす効果があると考えられています。またアンセリンは抗酸化作用も強く、血中の尿酸値を低下する作用も報告されています。

そんな良いこと尽くめの鰹。今回はお子さんでも食べやすいタコライス風に仕上げてみました。

材料

  1. 鰹(刺身用に皮をひいたもの) 1節(約300g)
    ※皮はお店でひいてもらうと良いです
  2. ☆漬けダレ☆
  3. オリーブ油  大さじ1
  4. 醤油 大さじ3
  5. みりん 小さじ1
  6. 酒 小さじ1
  7. (好みで)練りガラシ 大さじ1

 

  1. ☆ガーリックライス☆
  2. ご飯(冷たいもの) 丼2杯分
  3. ニンニク(大) 1片
  4. オリーブ油 大さじ2弱
  5. 塩 少々
  6. 胡椒 少々

 

  1. ☆薬味☆
  2. 刻み海苔 適量
  3. 青ジソ 適量
  4. 新タマネギ・レタス 各適量

作り方

  1. 鰹は1cmの厚さで1人分4〜5切れ程度を用意し、混ぜ合わせた漬けダレに漬けておく(途中で裏返して20〜30分程度)
  2. 新タマネギは薄切りにする。辛味が苦手な場合はさっと水洗い、またはそのまま空気に触れさせて辛味を和らげる
  3. レタスは食べやすい大きさにちぎる
  4. ニンニクをみじん切りにする
  5. フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れ、中火で炒める
  6. 香りが立ってきたら、ご飯を加えて炒め、塩胡椒で味を調える
  7. 器にレタス、新タマネギ、ライス、鰹の順に盛り付け、細切りにした薬味を添える