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ユリ根|ゆりね饅頭


1月6日は小寒で、いよいよ寒の入り。
立春の寒の明けまで、この約1か月が1年のうちでも最も寒く、鍋物や蒸し物など温かい料理が嬉しい季節ですね。

さて、今日の美味しい食材は、お正月食材としても欠かせない「ゆりね」。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿はゆりの花」と女性の美しさにもたとえられる美しい花「ゆり」の鱗茎(りんけい)です。

ゆりねの成分は炭水化物が主で、そのほか脂質、蛋白質、カリウム、少量のアルカロイドが含まれることしか解っていませんが、漢方薬の生薬としては百合(びゃくごう)と呼ばれ、肺を潤し、咳を止め、精神を安定させる効果があるとされています。

今回は私が関西で仕事をしていた際に虜になった料理のひとつで、甘くホクホクしたゆりねを贅沢に使った美味しい蒸し物「ゆりね饅頭」をご紹介しましょう。

材料(4人分)

ゆりね饅頭         129kcal(1人分)

  1. 百合根         中2個

 

A

  1. 卵白         1/3個分
  2. 塩          少々
  3. 砂糖         小さじ1/2

 

  1. 片栗粉         小さじ1
  2. 銀杏          8個
  3. キクラゲ        適宜
  4. 海老          2尾
  5. 松葉柚子  三つ葉   適宜

 

Bあん

  1. (だし うすくち醤油 塩 片栗粉)  わさび

 

作り方

  1. 百合根はほぐして塩をふり10分程度蒸して、熱いうちに裏ごしする。
  2. 裏ごしした百合根にAを加えよく混ぜ合わせ、卵白を加えてしっとりするまでこねる。
  3. 銀杏は殻をはずして茹で薄皮もむく。キクラゲは水でもどしせん切りにする。
  4. 海老は酒蒸しにして殻をむく。
  5. (2)の1個分を取り分けて円形にのばしてくぼみをつけ、準備した具材を包み込む。
  6. (5)の形を整え、しわが寄らないようにしてラップで包む。(付け根はしっかり結ぶ)
  7. 結び目を下にして5〜7分蒸す。
  8. 蒸しあがったらラップをはずし器に盛り、Bのあんをかけて松葉柚子と茹で三つ葉を飾り、わさびを添える。

※Bあん  ・Bの調味料を煮立たせ味を調えて、片栗粉でとろみを付ける