ゆず釜(2人分)
12月22日は冬至。 北半球では、冬至は太陽の位置が1年で最も低く日照時間が最も短くなる日で、太陽の位置が1年で最も高くなる夏至と比べると、東京で5時間近く日照時間の差があります。 1年で最も日が短いということは、翌日から日が長くなっていくことから、この冬至を太陽が生まれ変わる日ととらえ、古くから世界各国で祝祭が行われてきました。 中国や日本では、冬至は太陽の力が一番弱まり、陰が極まって再び陽にかえるという意味で「一陽来復(いちようらいふく)」といって、冬至を境に上昇運に転じる日とされ、縁起を担いで運(ん)のつく南京(カボチャ)を食べたり、厳しい冬場の健康を祈ってゆず湯に入ったりします。 そこで、今回の美味しい食材は「柚子」。 8〜9月に採れる未成熟の「青柚子」は、柚子胡椒などにも使われて香り高く美味しいですが、晩秋になって色づき、果汁も豊富な旬の柚子を「黄柚子」と呼びます。 黄柚子は、その独特の香りと風味を楽しむために、皮を薄くそいで汁物に浮かべて吸口にしたり、おろし金でおろして味噌とあわせて柚子味噌にしたりするなど、昔からさまざまに使われてきました。 柚子の皮には、柑橘類の中ではトップクラスのビタミンCが含まれるほか、ビタミンB1・B2、鉄分、カリウムなども含まれています。 また、輪切りにしたゆずを浴槽に浮かべると、単に香りを楽しめるだけでなく、ゆずの皮の精油分がお湯に溶け出して、体を芯から温めてくれます。そのため、風呂から上がっても湯冷めしにくく、いつまでもぽかぽかと温かく、肌をなめらかにする働きもありますので、慌ただしい時期の冬至の夜には、ぜひ家族で柚子湯を試してみたいですね。 今回は旬の柚子を丸ごと使って、香り豊かな柚子釜に仕立てました。 材料(2人分)ゆず釜 14kcal
☆調味料(A)☆
作り方
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