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葱(ネギ)|鶏もも肉の葱焼き


一年のうち最も冷える時季である寒を過ぎ、2月4日はもう立春。
立春の前日・2月3日は、寒い冬を終えて春を迎える前に一年間の邪気を払う節目の行事「節分」で、立春は二十四節気の最初であり、年の初めです。

春とは名ばかりで、まだまだ寒い毎日ですが、寒い頃こそ美味しい「葱(ネギ)」が今日の食材です。

九条ネギに代表されるように、関西以西では青い部分が好まれる葱ですが、関東以北では下仁田ネギのように地中に埋まった白く柔らかい部分が主に用いられます。

ネギ特有の強い香りは硫化アリルで、ビタミンB1の吸収を助ける他、血行をよくしたり、消化液の分泌を促したり、疲労物質である乳酸を分解する作用があり、肩こりや疲労回復の効果が期待できます。

白葱は漢方薬の生薬の一つでもあり、「葱白(そうはく)」と呼ばれ、身体を温めて発汗を促し、冷えによる腹痛や下痢に効果があります。 昔から、風邪をひいたときに白ネギをのどに当てたり、葱を食べると良いといわれているのも「硫化アリル」の効果と考えられます。

硫化アリルには、血液をサラサラに保つ、末梢の血流を良くする、胃液の分泌を促す、殺菌などの効果があり、揮発性で経皮吸収されるため、首に巻くだけでも多少の効果が期待出来るようです。

ここでは、鴨や鶏などと一緒に焼くと美味しい葱を主役にしてご紹介しましょう。

材料(4人分)

鶏もも肉の葱焼き          180kcal(1人分)

  1. 鶏もも肉       240g
  2. 塩          少々

 

A

  1. こいくち醤油   大さじ1
  2. 砂糖       大さじ1
  3. 酒        大さじ2

 

  1. 粉山椒        適宜
  2. 白ねぎ        中1本

 

作り方

  1. 鶏もも肉は一口大に切って塩と粉山椒をふる。
  2. オーブン(中温で約15〜20分)で鶏肉を焼いてしっかり火を通す。
  3. 白ねぎは4〜5cmの長さに切って、表面に焼き色がつく程度に焼く。
  4. 鍋にAの調味料を合わせて煮立たせて、タレを作る。
  5. 焼いた鶏肉と白ネギを(4)のタレにからめる。
  6. お好みで、粉山椒と七味唐辛子をふる。