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アップルジンジャー焼豚(2人分)


2月18日は雨水。
雪が雨に変わって雪解けが始まり、春の気配に草木が蘇るという意味がありますが、まだまだ厳しい寒さが続く頃ですね。

さて、2月14日はバレンタインデーでしたが、皆さんは友人や家族など愛する人にプレゼントを贈りましたか? 日本ではもっぱら女性から男性に贈りもの・それも主にチョコレートを贈る習慣がありますが、世界的には友人や家族をなど大切な人に相互にプレゼントを贈り合う日で、その名の通り聖バレンティヌスに由来する記念日。

ローマ時代の2月14日は、家庭と結婚の神である女神・ユノの祝日でした。当時のローマ帝国では、士気が下がるという理由で兵士の婚姻を禁じていたにも拘らず、キリスト教の司祭だったバレンタティヌスは秘密裡に兵士を結婚させ、その罪で2月14日に処刑されてしまいました。そのため、この日を世界的に男女の愛の誓いの日であるSt. Valentine's Dayとして祝うようになったそうです。

そこで、今回のおいしい食材は、愛の果実(!?)リンゴです。
リンゴは、ナトリウムの排出を促進して血圧を下げる働きがあるカリウムや、ペクチンやセルロースなどの食物繊維が豊富です。
食物繊維は体内で消化・吸収されず排出されるため、便秘の解消に有効なことで知られていますが、食物繊維には水に溶けやすい水溶性食物繊維と水に溶けにくい不溶性食物繊維とがあります。

ペクチンに代表される水溶性繊維はヌルヌルしたもので、腸の中で水分と一緒に脂肪・糖質・タンパク質を吸着して急激な体内への吸収を防ぎます。また。過剰なコレステロールの排出や腸内の乳酸菌の生育を促進し、悪玉菌の活動を抑えて善玉菌を増やす働きがあります。

セルロースに代表される不溶性食物繊維は、水分を吸収すると数倍から十数倍に膨らんで腸壁を刺激し、腸のぜん動運動を高めて、便秘解消や肥満・大腸疾患の予防などに役立ちます。

リンゴは、ペクチン・セルロースという水溶性・不溶性両方の食物繊維を含んでおり、酸味の元であるリンゴ酸とクエン酸は、疲労回復や食欲増進などの効果があります。「バーモントカレー」でお馴染みのバーモント療法は、アメリカ合衆国バーモント州の長寿の秘訣が“リンゴ酢&蜂蜜”の組み合わせであることにヒントを得て始まったものなのです。

昔、風邪の時にすりおろしたリンゴを出されたのは、このリンゴ酸・クエン酸の効果や、ペクチンの粘膜保護作用などを期待してのことだったのですね。

材料

  1. 豚肩ロース肉 2枚(80g)
  2. リンゴ 1/2個分(すりおろす)
  3. ショウガ 大さじ2(すりおろす)
  4. 醤油 大さじ1
  5. オリーブオイル 大さじ1
  6. ブランデー 大さじ1
  7. ☆付け合わせ☆
    リンゴ 厚さ1センチの輪切り 4枚
    砂糖 25g
    バター 10g

作り方

  1. 豚肉に軽く塩を振って5分程度置き、水気を紙タオルでふき取る
  2. リンゴの中央部分は厚さ1センチの輪切りにする(付け合わせ用)、残りはすりおろす
  3. リンゴとショウガのすりおろし、醤油、みりんをバットに入れて混ぜる
  4. 豚肉に切り込みを入れて叩いた後、漬け汁に入れ漬け込む
  5. フライパンに砂糖を入れて火にかけ、砂糖が溶けて少し焦げてきたらバターを加える。輪切りのりんごを加え、砂糖を絡めながら、しんなりするまで焼く。色良くなったら皿に上げる
  6. 別のフライパンにオリーブ油を熱し、4の汁気を切って入れる。両面に焼き色がついたら、ブランデーを加えてアルコール分をとばす