漢方専門医 Dr.CaCo(ドクターカコ)

漢方専門医 Dr.CaCo(ドクターカコ)
ホーム > 心の冷え症外来 > 07-ヒプノの時間【幸せの価値観】

Page back

07-ヒプノの時間【幸せの価値観】

皆様、お元気ですか?そして、心の状態はいかがですか?
今日は「幸せの価値観」について考えてみましょう。

あなたは、「どうすれば他人が喜んでくれるか?」と常に考えていませんか?
また、相手から思ったような反応が得られないと、「自分のどこに不備があったのだろう?」と自分を責めてしまうようなことはありませんか?

「相手にとって何が幸せなのか?」と考えてみますが、幸せの価値観は一人ひとり異なります。
ですから、どんなに考えてみても、それは想像の域を出ません。

あなたが、せっかく親切にしたのに、相手には期待通りには喜んでもらえず、がっかりすることがあるかもしれません。
でも、これも仕方のないことです。

逆もまた、同じことが言えます。
自分が幸せだと感じることを、「何故相手が理解してくれないのか?」とヤキモキしても、あなたの気持ちをすべて理解するのは、相手にとってとても難しいことでしょう。

結局、自分の気持ちは自分自身にしかわからないものです。
つまり、自分を責める必要も相手を責める必要もないのです。


さて、この自分自身にしかわからないはずの気持ちですが、本当に自分自身でわかっているでしょうか?
あなたは、自分がどういう状況を幸せだと感じているのか、うまく説明できますか?

ここで改めて、毎日の生活で関わるたくさんの人や出来事と、いかに関わっていくのが自分自身にとって幸せであるか、じっくり見つめ直してみましょう。
では、次の4つ質問について、考えてみてください。

1)あなたが幸せだと感じるのは、何をしている時ですか?
2)あなたが幸せだと感じるのは、誰と一緒にいる時ですか?
3)あなたは、どれくらい、また、どのように、幸せを感じていますか?
4)あなたは、何故、それを幸せだと感じるのでしょう?


いかがでしょうか?
このように、自分の気持ちに向き合うのは面倒な作業かもしれません。
でも、自分らしくあるために、とても大切なことのひとつです。
ご自分の幸せの価値観をクリアにすることで、他者の想いと自分の想いとを分けて考えられるようになります。

同じようなことが「責任感」についても言えると思います。
責任感を持つことは素晴しいのですが、あまり責任感が強すぎる方は、自分の荷物と相手の荷物の区別がついていない方が多いようです。
自分と他者の役割をはっきり区別できるようになれば、これまで抱えていた心配事が小さくなるかもしれません。

これらの価値観の見直しは、相手の価値観を尊重することにも繋がり、あなたが1人だけで頑張らなくてもよい状況になるでしょう。