漢方専門医 Dr.CaCo(ドクターカコ)

漢方専門医 Dr.CaCo(ドクターカコ)
ホーム > 心の冷え症外来 > 01-「心の冷え症外来」とは?

Page back

01-「心の冷え症外来」とは?

1997年に北里研究所で「冷え症外来」を開設して多くの患者様を拝見しましたが、女性の半数以上を悩ませている冷え症は、疲れやすさや胃腸の不調・めまい・頭痛など、色々な症状を併せ持つ場合が多く、漢方では、放っておくと体調を崩したり、病気を引き起こすこともある疾患予備軍・「未病」のひとつだと考えています。

その当時、冷え症外来開設に向けた準備として、職員にお願いして手足の温度と血流を測る装置をつけて実験を行っていたのですが、ある職員の測定中に何気なく職場内の話題を出したら、一気に手足の血流が減って冷たくなってしまい、本人も私もびっくり。それがきっかけで、話題に登場した人物はその職員が苦手としている上司だったとわかったのです。

漢方には「心身一如」という言葉があり、心と体は互いに影響しあう表裏一体のものです。
この例のように、心の中で苦手だと思っている人を想像するだけで、手足が冷たくなったり、血圧が上昇したり、汗や動悸などの身体的症状として表れるほど、潜在意識は体を支配しているのだと痛感しました。(実は、これらの現象を使った装置こそが嘘発見器だというのは余談ですが。)

その後も冷え症外来を担当しながら、未病とはいえ、冷え症の方たちには余りにも生真面目な人が多く、心身のストレスからか、心をも冷えている方が多いことに驚きました。
現代人を悩ませている‘うつ病‘は‘心の風邪’と呼ばれることがありますが、「心の冷え症」はその一歩手前の状態。この段階で心身のケアを怠らず整え直せば、抗鬱剤などを使わずに健常状態までもどすことが出来るかもしれません。

会社に行けない、家から出られない、誰とも話したくない、、、そんな状態になる前に心の負担を減らし、心の冷え症を改善するお手伝いができたら幸いです。
というわけで、心の冷え症にうってつけの方法があると知り、学んだのが潜在意識を改革するヒプノテラピーという心理療法。 このコーナーでは、潜在意識が心身に及ぼしている重要な影響のメカニズムや心と身体の関係などについてお話し、超リラックスする方法の指南(!)などを通じて、あなたの心が少しでも温かくなり、心身ともに元気になれるようにお役に立ちたいと思います。

では、ここからは共にヒプノを学んだ仲間でもある、セラピストRicaちゃんの「ヒプノの時間」です。