漢方専門医 Dr.CaCo(ドクターカコ)

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02-「ヒプノセラピー」とは?

特別なお悩みがある場合もそうでない場合も、「自分自身の心の状態を知ること」はとても大切だと思います。

今回はヒプノセラピーのご紹介です。
是非名前だけでも覚えて頂ければと思います。

「ヒプノセラピー」との「ヒプノ」という語源は、ギリシャ語の「ヒプノス」です。
この「ヒプノス」とは「眠り」という意味です。 セラピストがクライアント(セラピーを受ける方)を眠っているようなリラックスした状態に導き、セラピーを行うということから「ヒプノセラピー」と呼ばれています。 ヒプノセラピーは、人類の歴史上もっとも古くから存在した自然なセラピーです。

日本語では「催眠療法」と呼ばれています。
「催眠術」のようで怪しい響きですね。ショーで誰かを操っている場面を想像する人も多いかもしれませんが、ここではとてもリラックスして「眠っているような状態」のことを「催眠状態」と呼びます。

私たちが普段何かを判断したり、行動したりするのは「けんざい顕在いしき意識」のお仕事です。
そして、答えの選択に大きな影響を与えているのは、「潜在意識」の記憶です。 過去の体験とその時に生まれた感情の記憶は、セットで潜在意識の中にストックされていきます。

例えばみなさんに「苦手」や「恐怖」など、克服したいと思っている感情があるとします。 これらの感情が生まれるきっかけになった体験は、何歳の時のどんな体験でしょう? 頭で考えても思い出せません。何故ならそれは潜在意識の中、無意識と呼ばれる場所にあるからです。

「何故、苦手と感じてしまうのか?」「何故、緊張してしまうのか?」。 過去に何らかの体験をした際、「苦手」「緊張」という感情が生まれ、それをそのまま記憶しているので、後にそれに似た体験をする度に、「苦手」「緊張」という感情に結びつくようになる仕組みです。

ヒプノセラピーは、クライアントがリラックスするよう、ゆっくりと話しかけていきます。
脳はリラックス状態になった時潜在意識が優勢になりますから、その仕組みを使って、過去の記憶にアクセスし、きっかけになった出来事を再体験していきます。 きっかけになった出来事を再体験すると言っても、イメージの中での体験ですから安全です。 全く関係のないように思われる体験を思い出すこともあります。

過去に体験するのと現在の自分が体験するのでは、年齢も環境も経験も違いますから、きっと生まれる感情が異なるでしょう。 何故、過去にそのような意識や感情が生まれたのか、理由を知ることができます。

今まで何故苦手と感じてきたのか?その答えを自分自身で見つけ、納得することができます。
そして大切なのは、これからをどうしたいのか?どう生きて行くのか?というヒントを自分自身で見つけることができることです。

他人(セラピスト)の指示やアドバイスではなく、クライアントが自分自身で気付いていくことができるところが、私はとても気に入っています。

「苦手」や「緊張」を例に挙げましたが、Dr.CaCoの冒頭の体験談のように、これらの感情は身体にも大きな影響を与えます。また、身体の状態が心にも反映されるというように、心と体は表裏一体のものです。

ストレス社会といわれるほど心身のストレスが多い現代、リラクゼーションの場所や時間もなかなか取りづらいと思われます。 いつも自分のために働きっぱなしの顕在意識を少し休ませてあげるだけでも、大きなリラクゼーションに繋がり、健康にもとっても良いそうです。

今後こちらのコーナーで、ヒプノセラピーのお話など、心の冷え症予防に繋がるお話しをゆっくりとさせて頂こうと思います。