08-ヒプノの時間【思考の節電】今回は「思考の節電」について。 最近家庭の電気料金が値上げになったことで、待機電力にようやく目を向けている私は、給湯器のスイッチもこまめに切るようになりました。 さて今日は、スイッチのオン・オフを「思考」に当てはめてみましょう。 あなたは、夜遅くまで色々と考え事をしてしまい、中々眠れないということはありませんか? 私たちの頭の中では、日中は顕在意識のスイッチがオンになっていて、物事を判断したり、考えたりしています。そして、夜寝る頃には顕在意識のスイッチがオフになって潜在意識が優勢になります。 この思考と同様に、身体の中でも昼間は交感神経が優位な仕事モード、夜は副交感神経が優位な休息モードになって心身を休ませます。 でも、本来意識することなく自然と行われる、この交感神経と副交感神経のスイッチの切り替えがうまくいかなくなったら、要注意です。 精神的ストレスが多い現代社会、仕事や人間関係であれこれ悩み、思考がフル回転で交感神経のスイッチが入りっぱなしのことも多いはず。この交感神経がオンになりっぱなしの緊張状態が長く続くと、副交感神経優位のリラックスモードになれず、心身の疲労回復ができません。 思考の節電は、その名の通り思考のスイッチをオフにすることです。 ストレスそのものを減らすのはなかなか難しいことかもしれませんが、ストレスにより生活リズムを乱されないために、まずはリラックスタイムをしっかり確保することを意識しましょう。 好きな香りや音楽、あるいはストレッチなど、スイッチを切るタイミングは人それぞれですが、お風呂の時間が特に有効! 興奮してなかなか眠りに就けない方は、38~40℃のぬるま湯にゆっくり浸かりましょう。 眠る前の入浴・リラックスタイムは、質の良い睡眠のために、とても効果的です。 入浴の際、気分に合った入浴剤を選んだり、お風呂の中で音楽を聴いたりするのもいいですね。 また、静かに目を閉じて、身体の内から必要の無いものが外に出て行くような瞑想や、大好きな自然の場所でくつろいでいるようなイメージをするのも、穏やかな気持ちになるのでおすすめです。 時間が勿体ないなどと思わず、出来るだけ毎日続けてみて下さい。 身体や心が本来のリズムを取り戻していきます。 もちろん、思考を巡らせ続けることで、問題の糸口がつかめることもありますが、その状態を長く続けることはおススメできません。身体や心が消耗してきたと感じたときは回復を優先して下さい。 夜になり、就寝時間が近くなってきたら、新しい明日に備えて思考をオフ、今日を終了させます。あとは副交感神経の働きに任せてしまいましょう。 元気を取り戻した心と身体は、朝起きた時から自然と交感神経のスイッチがオンになって働き始めます。 心身共に、今日を乗り切るエネルギーが満ちている状態です。 よりよい一日を過ごすために、「思考の節電」を今日から始めてみてはいかがでしょうか? |